第1回 Colorful! まんが大賞 結果発表

「第1回 Colorful!まんが大賞」にご応募いただき、
ありがとうございました!
王道な胸キュン漫画から大人っぽい作品ものなど、
個性あふれる作品を拝見できました。
登場人物の表情や心情が、
少女漫画の最大の魅力です。
これからも読者の心を動かす、
あなたならではの絵を磨いていってください!

佳作

真昼のゆめを駆ける

野木せいや

真昼のゆめを駆ける タイトルページ 真昼のゆめを駆ける ピックアップページ

地味で目立たないメガネ女子の内山さん。
ある日、学校で自分の靴を中庭に捨てられていたのを、人気者の鈴宮くんが持ってきてくれた。誰とも分け隔てなくつき合える鈴宮くんは、内山さんにとって憧れの存在。
「変わりたい…!」と思った内山さんは、少しずつ努力を始めて…

嘉村 朗先生より

ソフトでなめらかな描線は見ていて気持ちがよく、野木さんの描きたい「場面」や「キャラクタービジュアル」はよく伝わってきました!
しかしストーリー面でそれぞれのエピソードの間に連続性を感じにくいです。主人公の行動が次のエピソードにどう影響を与えていくのかを意識しながらお話を作ってみたら、更に良くなっていくのかなと思います!

駄犬ひろし先生より

少女漫画らしい可愛らしい絵柄と線のタッチが、とても好印象です。コンタクトの流れで鈴宮くんが笑うシーンにきゅんときました。
二人のキャラやシナリオのベースは少女漫画の王道ですが、その王道の中にどのようなスパイスを加えるか、それが少しシナリオの物足りなさに繋がったように感じました。
また、鈴宮くんが内山さんを好きになった理由や魅力に感じた部分が弱かったので、読者に伝わりやすい場面が欲しかったです。
作者さんの作品はもっともっと読んでみたいので今後の活動も応援しております!

編集部より

絵がかわいく綺麗です。
コマ運びも上手く、構図のアングルも工夫されていました。
テンポもいいので全体的に読みやすく、ヒロインがドキドキしているのが伝わってきました。
お話は王道ながらも、もう少し長く二人のやり取りを読みたいと思わせるものはあったと思います。

二人(特にヒーロー)のいいシーン(立ち方やトーンなど)の演出を工夫すれば、更に良くなりそうです。
ヒーローは、ヒロインのことをいつから好きなのか? どこが好きなのか?
好きな理由がわかると、ヒーローの人柄も際立ちます。
個人差あると思いますが、ヒーローの前髪が目に入るので、眼力が半減な気がします。

ヒロインは、ヒーローに憧れている理由を入れると更に共感できるかもしれません。
また、イメチェン後のヒロインの心情や、ヒロインとヒーローの人物背景などももう少し出してほしかったです。
ヒロインが地味なだけなら、いじめられる理由としては弱いです。
たとえば、一見地味だけど元がいいから目立ってしまい、ほかの女子が気に食わないと思っている。
などの理由づけは必要だと思います。
全てを表現する必要はないですが、キャラ設定をもう少し深くやってみてください。
そして、初出のヒロインとヒーローがもう少し印象的になるように演出も工夫してほしいです。
すると、もっとキュンキュンする作品になると思います!

シーン1

ヒーローの良いシーンなので強調したいところです。読者がすぐにヒーローに目がいくように、できれば吹き出しを被せずに左のヒロインはもっと見切れても良いので、ヒーローにフォーカスしてほしいです。

シーン2

せっかくのヒーローの笑顔が目立たなくなるので、吹き出しの被せ少なめに

シーン3

かなり勇気を出してヒーローを誘っているシーンと思うので、ヒロインがどのように一歩を踏み出すのかは見たかったです!

★佳作以外の受賞者は、
誠に残念ながら該当者はいませんでした。